7Aug

為替レートとは2つの通貨間の交換レートであるため、両通貨の需要と供給の関係により刻刻と変動しています。
ニュースなどで「1ドル=100円50銭‐55銭」と表示されているのを見たことはありませんか?
これは2WAYプライスと呼ばれ、銀行などが1 ドルを「100円50銭なら買いたい」「100円60銭なら売りたい」という意味を表しています。
したがってこの場合、取引をご検討されている投資家の側からみると、ドルを買いたい場合には1ドル「110円55銭」で買える、
ドルを売りたい場合には1ドル「110円60銭」で売れるということになります。
ちなみに、投資家から見た売りレートは「ビッド(Bid)」、投資家から見た買いレートは「アスク(ask)」と呼ばれます。
このように2WAYプライスの下では、投資家には通貨の「買い値」と「売り値」が同時に提示されます。
仮に「「買い値」か「売り値」、どちらかひとつしか提示されない場合には、投資家が一方的に不利を被るおそれもあります。ですから2WAYプライスでの提示は、レート提示者側の「透明性」の象徴ともいわれています。
2WAYプライスは常に変動する
2WAYプライスはいずれか片方が動くのではなく、常に両方のプライス(価格)が変動します。
先の例でいえば、110.60円で売ってくれる人がいるうちはよいのですが、どんどん買いが入って行くとその値段では売ってくれる人がいなくなってしまします。すると、今度は110.55円なら売ってあげるという人が出てくるわけです。
それに連れて、ビッドも上がっていくので、為替レートは、常にビッドとアスクの両方が更新されていきます。
買値と売値の差「スプレッド」
FXの取引手数料は今では、ほとんどのFX会社が無料です。
しかし、上図のようにFX特有のスプレッドという取引手数料が存在します。
つまり、「売値」と「買値」の価格差のことをスプレッドといいます。
スプレッドはいわばFX会社のマージンで、逆にいえば、投資家にとっては取引手数料になります。
たとえば、スプレッドが1銭の場合、1万ドルの取引をすると「1銭(0.01)x1万=100円のコストが発生するということです。
このように、取引金額や取引回数が多いほど、スプレッド負担は大きくなります。
また、FX会社によって、取引通貨の組合せによっても差がでます。
つまり、スプレッドが小さいほどコストを抑えることができます。
したがって、スプレッドが小さいFX会社を選ぶことも、取引口座を開設する上で大きなポイントになります。